ams OSRAM の新しいフォトダイオードにより、可視光および赤外光アプリケーションのパフォーマンスが向上

♦ オーストリアのプレムシュテッテンおよびドイツのミュンヘン (2023 年 4 月 6 日) -- 光学ソリューションの世界的リーダーである ams OSRAM (SIX: AMS) は、既存の標準と比較して性能が向上したフォトダイオード TOPLED® D5140、SFH 2202 を発売しました。フォトダイオードには、スペクトルの緑色部分の可視光に対する感度が向上し、直線性が向上します。

♦ これらの改良された機能により、周囲光からの干渉の影響を大幅に軽減し、受信する光信号の品質を向上させることで、スマート ウォッチ、アクティビティ トラッカー、その他のウェアラブル デバイスで心拍数と血中酸素飽和度 (SpO2) をより正確に測定できるようになります。

◆ ams OSRAM の内部ベンチマークによると、フォトダイオード ダイの製造に使用されるプロセス技術のさまざまな最適化の恩恵を受けて、TOPLED® D5140、SFH 2202 は標準フォトダイオードよりも 30 倍高い赤外スペクトルの直線性を達成します。

検査室の特性評価では、血管による光吸収の山と谷を追跡する技術である光電脈波計 (PPG) での心拍数測定に使用される緑色の波長での感度が大幅に向上していることも示されています。

♦ PPG システムで使用すると、線形性の高い TOPLED® D5140、SFH 2202 により、ウェアラブル デバイスのメーカーは、強いまたは急速に変化する周囲光の強度にさらされた条件下で、SpO2 測定の精度を大幅に向上させることができます。このような状態の典型的な例は、ユーザーが密集した市街地をランニングまたは自転車で走行し、高層ビルの影に出入りするときに発生します。

◆ TOPLED® D5140、SFH 2202 は緑色の波長に対する感度が高く、より低い LED 光強度でシステムを動作させることができるため、心拍数の測定が向上し、高精度の測定を維持しながら電力を節約し、バッテリーの稼働時間を延長できます。

♦ TOPLED® D5140、SFH 2202 の黒い側壁を備えた特別に設計されたパッケージは、内部クロストークを最小限に抑え、光学測定の誤差をさらに減少させ、心拍数測定の安定性を高めます。

♦ ams OSRAM の製品マーケティング マネージャー、Florian Lex 氏は次のように述べています。「ウェアラブル デバイス市場のプレミアム製品は、ユーザーが信頼できるバイタル サイン測定を提供することで付加価値をもたらします。 SpO2 測定回路の動作を損なうフォトダイオードの高い非線形性を設計することで、ams OSRAM はウェアラブル デバイス メーカーが自社製品を差別化し、アクティブ ライフスタイル テクノロジー製品の競争市場でより高いプレミアムな地位を確保できるようにしています。」
TOPLED® D5140、SFH 2202 フォトダイオードは現在量産中です。